脇役の意外な役割とは!? 中二病でも恋がしたい!#2 シナリオ分析してみた!!

旋律の……聖調理師

脚本:花田十輝

中二病でも恋がしたい!#2話です。

この第2話の見どころは、後半にある大迫力の戦闘シーンですね。まさに肉のラブコメ! これを見せるためにネコの話題を作って、十花を登場させたのでしょう。

そんな今回のポイントはキャラの役割です。なぜこのキャラがここで登場しているのか。そういったことを簡単ではありますが、考察してみました。

ネタバレ注意!

起承転結

  • 起:クラス委員
  • 承:理科室とネコ
  • 転:十花
  • 結:戦い
簡単なあらすじ
六花が十花と戦っている際にネコを拾い、勇太に押し付けようとします。

勇太は断り、学校ではクラス委員になるも森夏と一緒になり、リア充展開を満喫しているところに六花が現れネコの話題になります。

そして、ネコを探しているつゆりと共に六花の家に行くも、六花と十花の戦いに巻き込まれ、結局、勇太がネコの面倒を見ることになります。 

少しわかりにくいかもですが、話題が入れ子構造になっています。一番最初に十花とネコの話題。次にクラス委員になって理科室でリア充展開。次にネコになり、最後は十花という綺麗な入れ子です。

起:クラス委員

  • アバン:六花が十花に追われる
  • 起:夢
  • 承:ネコ
  • 転:ネコの受け入れ拒否
  • 結:クラス委員

まず、アバンで六花と十花の逃走と追走が描かれ、この第2話での方向性?が描かれます。

起では、勇太は六花にたたき起こされ、ネコを押し付けられるも拒否します。

結ではクラス委員に指名されるも、森夏と一緒になりまんざらでもない勇太。

勇太の夢のシーンでは手で水をかけられるという嬉しい展開から、ウォーターガン、消防車の放水へとどんどん過剰になっていくことで嬉しくない展開になっていきます。夢ならではの面白い展開ですね。

また、六花の言葉を真似して妹が「ダークフレイムマスター」と言っているところは、言葉の意味を知らない子が発することで面白さがあります。ここは簡単に描いていますが、もっと緊迫感のあるシーンで使うとより効果的になるテクニックですね。

承:ネコ

  • 起:理科室の用具入れ
  • 承:リア充展開!?
  • 転:つゆり
  • 結:六花の家へ

誠から可愛い子ちゃん投票の話をしているところに、森夏と共に理科室で実験に使う用具の確認をしに行くことに。

そこでリア充展開でドキドキしている勇太。そこへ六花が登場し、森夏との会話を邪魔され、ネコの話題になります。

転では、森夏の紹介でネコを探しているつゆりと話をして、六花の家に一緒に行くことになります。

可愛い子ちゃん投票の話をしている際に、森夏が話しかけてくることによって、ドキドキ感が増幅されていますね。ここは感情の起伏をつけるために、そういう展開にしているのでしょう。また、誠のキャラが大体わかるようなイベントでもあります。

また、リア充展開をしている際に、動揺している勇太。その心理表現ビーカーが揺れている音で分かりやすく増幅されていますね。

加えて、好意を持っている相手が自分しか覚えていないことを覚えていてくれるという恋愛心理をくすぐる演出がされています。

つゆりとの場面では六花が「背中に翼が」と言って勇太にツッコまれた後に、つゆりが「確かにうちの猫もそれくらいだったんだよね」と言うと、すかさず六花が「翼が?」とぼけているところでは、ボケていない人のセリフの後に続くようにボケることでボケていない人がボケている風になるというテクニックが使われています。

転:十花

  • 起:十花登場
  • 承:決闘
  • 転:レコーダー
  • 結:逃亡

六花の中二部屋に通される勇太とつゆり。そこでネコを見て、つゆりのネコではないことが分かります。

そこに十花が六花の部屋に乱入。六花が勇太の部屋逃げ込みそこで決闘を始めるも、六花が自滅します。

その後、十花が勇太にネコを何とかするように中二病の時にとられた音声が入ったレコーダーを使って、勇太を脅し、泣く泣く承諾させます。

が、六花がネコを持って逃走。十花がそれに気を取られている隙に勇太もレコーダーを奪取して逃走します。

レコーダーを聞かされるシーンでは十花の「私の趣味はおもしろ動画サイトに投稿することだ」と遠回しに脅しているところはセリフ回しが凝っていますね。普通なら「これをネットにアップする」くらいのセリフになるところをユーモアのあるセリフになっています。

また、普段は常識人でツッコミ役に徹している勇太がレコーダーを盗むという行動は意外性があって面白いところです。

結:戦い

  • 起:十花から逃げ出す
  • 承:キメラも逃亡
  • 転:六花VS十花
  • 結:ネコを押し付けられる

十花から逃げ出す三人。

隠れるも、ネコが逃げ出し居場所がばれます。

転では六花と十花が戦いになるも、六花が敗北します。

結では、勇太が猫を押し付けられ、家で飼うことになります。最後はつゆりのネコは無事見つかったという言葉で締められます。

ここでは、なんといってもバトルシーンの演出が一番光っていますよね。中二病という題材を使って最高の料理をしています。

いつもはバカにされがちな中二病がここだけは演出の力でとてもかっこよく見えます。やっぱり、演出って大事。

また、最後の一言でつゆりのネコ問題も強引に解決するという荒業がなされているところも注目です。

キャラの役割

ここで注目ポイントでキャラの役割についてです。

つゆりにフォーカスして書いていきます。

つゆりは森夏の紹介で唐突に登場したキャラですよね。しかし、つゆりがいるかいないかで物語が大分違ってきます。

まず、つゆりがいないと、六花の家に行く口実がなくなります。つゆりがネコを見に行くために六花の家に行くわけで、それがなかったら起でネコを見ていた勇太は六花の家に行くことはなかったでしょう。

六花の家に行かなければ、ネコの話題で十花と戦うこともありません。あのカッコいいバトルシーンもないわけです。

故に、六花の家にネコを見に行くという口実はお話をきちんと進行させるためには不可欠な要素なのです。

しかし、つゆりのネコ探しはあくまで口実です。そのため、最後の締めで強引に解決するという方法で風呂敷をたたんでいます。

次に中二病で勇太が困る展開の補助としてつゆりが登場しています。

今までの勇太のリアクションから、六花と二人っきりの時は中二病的なことを言われても軽く受け流していましたね。が、そこに中二病を知らない第三者がいると、勇太はたしなめたり、悶絶したりしています。

起で妹が六花のマネをして「ダークフレイムマスター」と呼んでいるときは幼稚園のお姉さんがいましたよね。

その役割を今回はつゆりに持たせています。

  • 勇太が六花の部屋でモーゼルミリタリーで興奮しているところを見られてしまい、落ち込む。
  • 勇太が中二レコーダーを聞かれてしまい、苦しみが増幅される。

のように、つゆりがいることで元中二病とバレることが勇太のピンチにつながっていますね。

加えて、次回以降も登場するつゆりの紹介もしていますね。(次回は凸森が出てくるため、そこで登場してしまうと影が薄くなるため)

以上のように、つゆりというキャラの必要性があることが分かります。

終わりに

今回のポイントはキャラの役割でした!

つゆりがなぜこのタイミングで登場したのか。それを考えるとおのずとこういった答えにいきつきますよね。

キャラが登場するということはそのキャラに何かしら役割が付与されているものです。一見、意味のないキャラでも制作上の意図があるはずです。そういったことを考えながらもう一周してみると面白いかもですね。

今回のバトルシーンは何度見てもいいですね。中二病という要素を使った効果抜群の演出! このカッコいい演出で刺し、六花の人見知りや痛い言動で笑わせる。「中二病でも恋がしたい!」の一番のウリはここですね。

そういう意味では本当に中二病という着眼点は素晴らしい。そして、料理の仕方もエクセレント。だからこそ、映画化までした作品になったのでしょう。

二面性で伝わりやすい雰囲気に!? 中二病でも恋がしたい!#1 シナリオ分析してみた!!

2018年1月24日

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