究極の決断を迫ることで葛藤を作り出す「ソフィーの選択」とは!?

物語がマンネリ化することってありますよね?

「物語は葛藤である」という言葉があるけれど、葛藤が全然生まれないよ! っていうことなんてもう日常茶飯事!

そんなあなたにオススメなのが「ソフィーの選択」という技です。

このソフィーの選択を使えば物語のマンネリ感を消え、葛藤によって物語がさらに面白くなりますよ!

ソフィーの選択とは?

簡単に言ってしまえば、キャラに究極の選択を迫ることです。

重要なのはそのキャラにとって究極の選択でなければなりません。つまり、どちらを選んでもおかしくないという状況でなければいけないのです。

分かりやすい例として、功利主義の議論で有名なトロッコ問題を引用します。

あなたは暴走したトロッコが5人の人間にぶつかって殺してしまいそうになっている状況に出くわした。あなたがスイッチを押せば、1人の人間しか殺されずに済む線路へとトロッコの進路を変えることができる。あなたはスイッチを押すべきだろうか?大半の人は、イエスと答える。しかし…あなたが橋の上にいて、1人の太った男を橋の上からトロッコの進路へと突き落としたら5人の命を救うことができる、と仮定してみよう。あなたは太った男を突き落とすべきだろうか?大半の人は、ノーと答える

引用 道徳的動物日記

この例ではどちらを選んでも人が死にます。一般的な善人であれば、どちらを選ぶことも躊躇するはずです。

つまり、どちらの選択も選んでも痛みが伴う状況を作り出すのです。

片方を選べば、もう片方を選択肢を失う。そんなオルタナティブな状況をキャラに課すのです。

すると、キャラの中に葛藤が生まれます。どちらを選ぶべきか。どちらを選ぶのが正しいのかと。そして、選んだ後の失ったもう一方はどうなるのか?

そんな究極の葛藤でキャラを追い詰めるのです!

あえて、「どちらも選ぶ」という選択をキャラにさせるのも可でありますが、どちらも選ぶという選択ができる時点でまだまだキャラが究極の選択を迫られている状況じゃないためあまりオススメできません。

また、4つ目に「どちらも選択しない」という選択の放棄を選択することも可能ですが、物語をどう転がすかという著者の技量に左右される選択肢になっています。

ソフィーの選択を使用する際のコツ

そのキャラにとっての究極

1つ目に、そのキャラにとって究極の選択であることです。

例えば、殺人狂の主人公に「大好きな恋人を殺す」か「見ず知らずの他人を3人殺すか」という選択が課せられたとしても、殺人狂であるから「見ず知らずの3人を殺す」方を選んでしまいます。

殺人狂であるなら、「2度と人を殺せなくなる」か「大好きな恋人を殺す」という選択を課した方がまだよいでしょう。

すると、殺人狂は2度と殺さないようにするために、「自らの衝動と葛藤する道」を選ぶか、「大好きなものを失う道」を選ぶかというそのキャラにとっての究極の選択が生まれます。それによって、内なる葛藤を引き出すことができます。

故に、そのキャラが何を大事にしているかを設定することやなぜ大切かを描写することが重要です。

重要度が同じ選択肢

2番目に、そのキャラが大事にしているものともう一つを天秤にかけて同じくらいの重さになるようにするのがポイントです。

大事にしているものとそうでないことであれば、キャラは大事な方を優先するでしょう。究極の選択になっていませんね。

そのキャラが大事にしているものと同じぐらい価値がある事物を選択肢として提示する必要があります。それによって、初めてそのキャラは究極の選択に陥るのです。

そのため、何を大事にしているかを設定するのと同時に、別で何を優先したくなるような状況や設定を練ってみましょう。

予想しにくい状況

3つ目に、読者が容易に予想しにくいようにするのもポイントです。予定調和感を出してしまうと、究極の選択によって引き起こされる緊迫感が消えてしまいます。

そのため、どちらを選んでもおかしくない状況を作りましょう。どうせこっちになる感を出さないように天秤が逆側に傾いているぐらいにすると意外性が出て、予定調和感がなくなります。

終わりに

キャラに究極の選択を迫ることで内なる葛藤を生み出し、物語を面白くさせる「ソフィーの選択」

ちなみに「ソフィーの選択」という同名の映画にちなんでこういう名前がついているとのこと。

ラブコメの最終結果であるどのヒロインを選ぶかというのも「ソフィーの選択」なのかもしれませんね。だからこそ、人気なラブコメでは誰を選ぶかで盛り上がるわけですが。

あと、拙作【童貞魔導士の予襲復讐】という作品の第1章でもこの技術は使われています。しかも「ソフィー」というド直球なキャラを登場させています。

ここでは詳しく書きませんが、物語の後半で主人公は究極の選択を迫られます。そして、その選択をする前に、主人公がもう一つの選択肢を選ぶのが辛くなる状況を作り出しています。

参考になると思うのでぜひご一読くださいませ!

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