一枚の紙が全てをひっくり返す!! 政宗くんのリベンジ #1 シナリオ分析してみた!!

政宗くんのリベンジ #1「豚足と呼ばれた男」

シリーズ構成・脚本:横手美智子

今回はこの政宗くんのリベンジをシナリオ分析! 個人的にすごい好きなアニメなので、ちょっと前のアニメだけれど、分析していくよ。

今回のポイントは

「クライマックスで上げて、最後に落とす」→クリフハンガー

「キャラクターの多面性」

どちらも「ギャップ」というキーワードに注目してほしい。

では、起承転結から。ネタバレ注意!

起承転結

  • 起:イケメンと残虐姫
  • 承:因縁の相手
  • 転:噂と妬みと過去の決意
  • 結:豚足

今回は「結」をどこからにしようか悩んだ回。ちょっと、「転」に情報盛りすぎな気もしましたが、シーンの繋ぎ方から、このようになった。「転」はクライマックスだから、だいたいこんな感じでしょう。

この作品は、天使の3Pの「響」と違って、主人公、政宗に最初から「目的」があるパターンであり、自らがけん引役になりえるので、話がサクサク進んでいて見ていて気持ちがいい。

ラブコメで主人公が積極的な作品は比較的少ないから、新鮮でもある。

起:「イケメンと残虐姫」

まず小さな起承転結から

  • 起:イケメンになるための努力
  • 承:政宗のイケメンさ
  • 転:残虐姫の公開処刑
  • 結:すれ違い

ここでは、主人公が「努力してイケメンになった」かが伏線となっている。

そして、政宗の「決めたんだ。甘ったれで無力だったあの頃に戻らないって」というセリフと、「顔の見えない写真」クライマックスの伏線になっていて良いシーンです。

また、地味に転校生ということが会話の中で出てくるが、そこまで意識して書かれているわけではないみたい。確かに、そこはあまり意識しなくても物語を楽しめるため、これくらいが良いかと。

逆に、転ではイケメンである先輩がこっぴどく振られるというシーン。ここでは告白が「個人的に振られる」というシーンではなく「全校生徒の前で振る」という残虐姫の特徴を極端に出しているシーンになっている。それによって、キャラクターの特徴を強く印象付けるシーンへと変わっています。ちなみに原作にはこのシーンはないので、横手さんが追加したシーンでしょう。良改変。

ある意味、この転はこの物語はこんな感じで進んでいきますよという意味でも追加したのかも。

そして、結の「すれ違い」では、目が合ってハッとする政宗ですが、この後の承で「安達垣」という名前に反応して、因縁の相手だと認識していたため、ここのシーンは印象的なシーンではありますが、意味が読み取りずらいシーンになっています。

好意的な解釈をするなら、公開処刑した人と目が合ったというそれだけのシーンでしょうか。

承:「因縁の相手」

小さな起承転結は、

  • 起:「残虐姫の2度目の処刑」
  • 承:「因縁の相手、安達垣 愛姫」
  • 転:「調査」
  • 結:「愛姫の秘密」

ここでは、最初に「政宗の夢」で始まり、またもやその夢がクライマックスの伏線に。もっと細かく見ようとすると、クライマックスを盛り上げるための伏線がちりばめられているのが分かるけど、細かくなりすぎるから構成だけを追っていくよ。

承で「因縁の相手」だと発覚。ある意味、ここが物語のスタートライン。

転では政宗が愛姫の調査をしていく過程で、愛姫の「裏と表」を地味に掘り下げていくシーンになっている。「残虐姫」という顔と、「女の子に優しい」という顔。この二つの顔と後に出てくる弱点が、愛姫というキャラを「多面的」に掘り下げている。

結で、愛姫の弱点を知ります。腹ペコキャラですね。これは「最強の中の弱点」という感じでキャラに一つ弱点を作ると、親しみやすくなるというもので、ここでも残虐姫なのに腹ペコキャラというキャラの「多面性」が出ています。

同時に、政宗がクモにビックリするというのも「多面性」。この承ではキャラクターを好きになってもらうための「多面性」が多用されているみたい。

転:「噂と妬みと過去の決意」

ここでの小さな起承転結は、

  • 起:政宗と愛姫が仲良しという噂
  • 承:政宗が妬みに気付く。
  • 転:愛姫を助ける
  • 結:政宗の過去と決意

ここが、第1話の面白ポイントだね。

初めの「起承」では、時間の経過によって噂となったこと。そして、振られた男の妬みに気付くというシーンとななっている。

次の転では、政宗が愛姫を助けるというカッコいいシーン……のはずが、内面の「ヘタレさ」がおかしみを生み出している。ここもキャラクターの「多面性」だ。

そして、次の結がクライマックスであり、これまでの政宗のイケメンになる努力、顔の見えない写真、因縁の相手が愛姫だということなどの伏線が一気に明らかになっていく。

そして同時に、承での因縁の相手という曖昧な方向性が明確になり、この作品自体の方向性をも提示。

最後の高笑いでイケメンで努力家なのに子供っぽい「内面の残念さ」が出ている。ここも「多面性」

結:「豚足」

ここでは小さな起承転結はあるにはあるけれど、「政宗のイケメンさと狡猾さ」以上の意味はないので省略。

ここで伝えたいのはただ一つ。

「豚足」という手紙で政宗の目的、この作品の方向性などのすべてがひっくり返される

ということ。

ここまでの順調だった政宗の作戦、そして、転の結で提示された方向性が崩壊することで、次回はどうなるのかという「強烈なフック」(クリフハンガーとなっている。

クライマックスで上げて、最後にどん底に落とすというこの「落差」がフックを強いものになっているね。この幅が大きければ大きいほど、フックのひっかけは強くなっていきます。僕も最初見たときはすごい興奮した!

終わりに

今回のポイントは「クライマックスで上げて、最後に落とすクリフハンガー」「キャラクターの多面性」

どちらも「落差(ギャップ)」を意識してどれだけ作れるかというのが重要。

ただし、伏線をきちんと張っておかないと荒唐無稽な展開になったり、キャラ崩壊に繋がるので要注意! いやー難しいな。

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では、また次回!

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