新しい出版のカタチから考える「ベストセラーの書き方」とは? LINEノベルイベントに参加してみた!

先日、LINEノベルという新しい小説投稿サイトが爆誕しました。

そのイベント第一弾として
「あたらしい出版のカタチ 第1回:
100万部超えを生み出した編集者が語る『ミリオンセラーの作り方』」が開催されました。

登壇者はミリオンセラーを送り出してきた、
三木一馬
さんと、新潮文庫nexの高橋裕介編集長です。

今回はお二人のベストセラーの作り方をまとめていきたいと思います!

三木一馬さんのミリオンセラーの作り方

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
通称「俺妹」は、マンガコンテンツを作るように意識されたとのこと。

対象である10代がマンガに親しんでいる世代
故に、マンガの様なキャラ小説を作り出ろうと考えたとか。

キャラクター小説では、キャラが動き出せば、ストーリーが動く。

そのキャラ作りに大切なものにはいろいろある中で、「何が秀でているか」「自分と同じ」という要素が大事であると三木さんは言います。

何が秀でているかは「あこがれ」を強く感じさせるが、距離を感じ「自分と同じ」は心理的な距離が近づけるのに有効だから。

また、2008年は妹ブームで「願望従属系」
なんでも言うことを聞いてくれる妹が流行っていました。

そのアンチテーゼとして「ギャルっぽくて生意気な妹」を作ったとのこと。

魔法科高校の劣等生

「魔法科高校の劣等生」元々ウェブ小説で、
それを面白いと思った三木さんが書籍化打診をしたのが始まりだとか。

俺妹では作家と編集が一緒に書いてきたが、ウェブ小説である「魔法科高校の劣等生」は、作家が好きに書いたものであり、ウェブで人気の小説でした。

しかし、ウェブでの人気と書籍の売り上げは必ずしも比例しないと言う、三木さん。

「君の膵臓を食べたい」はウェブでは人気がなかったが、書籍は人気。その逆もしかり。

それでも、ウェブで人気ということは一定のニーズがあることがわかるといいます。

それ故に、(他の編集者を出し抜いて)作家を口説きたいと思った三木さんは、イラストレーターさんを先に口説き、その後、作家に打診したとのこと。

先にイラストを見せればどんな風に書籍になるか分かりやすく、熱意が伝わりやすいからだそうです。

高橋祐介編集長のミリオンセラーの作り方

天久鷹央の推理カルテ

新潮文庫は高齢者向けになっているため、若い読者を呼びたいという想いがあったとのこと。

今回の「天久鷹央の推理カルテ」は、お話としては、推理物(シャーロックホームズ)。

なので、理屈で解けるものを意識はもちろんのこと、天久鷹雄のツンデレにさえも理屈をつけ、よりキャッチーに仕上げたそうです。

しかし、売り上げはある程度まで伸びるも頭打ちに

そこで、カバーを変え、タイトルと作家の名前を大きくすることで、作家の名前をブランディングを図りました。

作者の知念実希人さんは作家の経験はないものの、医者であるところがフックになりました。

そこで「Dr知念からの挑戦状」という高年齢層向けの書籍を発売。

キャラではなく作家本人の名前を全面的に売り込みつつ、若年層から高齢者層も取り込み、売上を伸ばしたんだとか。

「イラスト→作家のブランディング」の流れが綺麗に決まった一例でした。

【タイトルと著者名が大きくなっている例】↓

宮部みゆき:「ソロモンの偽証」

「天久鷹央の推理カルテ」とは打って変わって、「ソロモンの偽証」有名な「宮部みゆき」先生。

もはや、勝利が約束された作家なので、作家の中でNo1を目指すことにした高橋編集長。

3か月売り場に出すたびに強く売れるような小説にしたいと考え、書店で平積みされたときに強いインパクトが生まれるような仕掛けを表紙に作ったとのこと。

実際に表紙を見ると、1巻は学校の3階、2巻は2階、1巻は1階の風景といったように1つの絵になるような表紙づくりをしたとのこと。

また、金の帯を掛けるなども行い、
イラスト→作家→作家の中で『No.1』」の流れを作り出していました。

【表紙が絵になっている例】↓

これからの出版とLINEノベル

現代は、様々な娯楽にあふれ、皆が同じものを見ることがなくなったという三木さん。

そんなLINEの経営理念に「人との距離を縮める」があり、LINEノベルでは、教室でジャンプが回し読みされ、コミュニケーションを生むようなことをやりたいとのこと。

通信環境はよくなり、コンテンツがリッチになっている現代。

しかし、原作が足らず、小説の需要はまだまだあると、プロデューサーの森啓さんは言います。

また、LINEノベルでは読書の習慣を作りをしたいとい考えから、「読めば読むほどもっと読める」ような仕組みを作りをしているんだとか。

加えて、新しいコンテンツを創出するべく、「令和小説大賞」を実施し、新しい出版のカタチを広げようという戦略です。

まさに、LINEの理念にある「Wow!」を体現しているサービスと言えるでしょう。

三木さんはLINEノベルを自分たちで作成するにあたり、人に伝えたくなるようなサービスを作りたいという。

教室でジャンプを回し読みする文化がなくなり、時代と共にそれぞれ好きなものを見るという文化にシフトし、ミリオンセラーは出しにくくなりました。

が、意外なところからキャッチアップされる作品が多いと言います。

バードボックスという映画の影響でyoutubeで目隠ししながら運転するということが流行るなど、SNSで拡散されるようになり、いろいろな作戦が考えられるようになったとのこと。

その方法としてエレベーターピッチのように、人にシェアされやすい作品作りをしなければいけないとのこと。

加えて、作品作りをする際に、アイドルのように作家自身が応援されるような仕組みを作るといいんだとか。

書店で売る方法を考える時代から、書店以外で売る方法を考える時代になりつつあります。

終わりに

ベストセラーの売り方には、表紙などのイラスト訴求力が初動ではかなり強いということが改めて分かりました。

イラストは書店で見たときの一番伝わりやすいフックになります。

内容的にも「シェアしたくなる」「応援したくなる」といったことをキーワードに書いていくことが、ベストセラーを書く上で大事なのかなと思いました。

もちろん、必勝法が必勝法でなくなるときは必ず訪れます。

LINEノベルでは、この必勝法がどのように変化するのでしょうか。

今後の動きに期待です。

公式のレポートはこちら↓

LINEノベルの登場で「小説」はどう変わる?ミリオンセラーを生んだ編集者が語る「あたらしい出版のカタチ」

3日間でゼロから電子書籍を出版!? ノベルジャムとは?

2017年12月15日

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