世界観が命!! ようこそ実力至上主義の教室へ シナリオ分析してみた!!

ようこそ実力至上主義の教室へ#1「弱さとは何かーー弱さから生ずるすべてのものだ」

脚本・シリーズ構成:朱白あおい

「ようこそ実力至上主義の教室へ」を分析していきます。タイトル、サブタイトルともに長い!

主人公の語りやサブタイトル、舞台などに高2病感があっていいですね。デスゲーム的な雰囲気も漂わせているのもワクワクする要素の一つです。

で、今回のポイントは、「世界観」です。

ざっくりとしていますが、世界観がこの作品のウリであり、物語を進める役割も担っているため、この作品を分析する上で非常に重要なファクターです。

では、起承転結から。ネタバレ注意!

起承転結

  • 起:入学
  • 承:10万ポイント!
  • 転:桔梗の友だち作戦
  • 結:ポイントがない?

世界観を説明するときごちゃごちゃしがちになりがちですが「ポイント」にフォーカスがあたっているため、世界観を説明しすぎないような工夫がされている印象です。

また、教室が舞台になるので、登場人物も多くなりがちですが、これから活躍するであろうキャラクターには容姿だけじゃなく、尖った行動や言動があるので、どのキャラを覚えるべきかが分かりやすくてよいですね。

起:「入学」

ここでの起承転結は、

  • 起:「バスの優先席」
  • 承:「入学式」
  • 転:「自己紹介」
  • 結:「失敗と不和」

まず、主人公である清隆の中二? 高二? 特有の語りからスタート。最近こういうクサイ語りが減って、少し寂しいですね。

その内容の「平等」はこれからの世界観などに深くかかわってくるテーマになっています。

そんな清隆が乗るバスでは、桔梗の優先席のことでもめている場面です。

そして、次は鈴音との優先席の話から、入学式へ。ここは「鈴音の信念」という伏線以外は、サクサクと進んでいきます。

そして、自己紹介に突入。クラスメイトが順調に自己紹介していく中で、清隆は残念な自己紹介をしてしまいます。ここは視聴者に共感を覚えてもらうための残念ポイントでしょう。特に、自己紹介で失敗したことのある視聴者は「あるある」と思って共感するところではないでしょうか。

そんな自己紹介を健が遮り、雰囲気がおかしくなったところで先生が登場します。

承:「10万ポイント!」

小さな起承転結は、

  • 起:「学園について」
  • 承:「コンビニにて買い物」
  • 転:「クラスのグループからあぶれる」
  • 結:「桔梗とのコンタクト」

ここでは、これでもかというほど「世界観」「ポイント」についての伏線がばらまかれています。

例えば、コンビニの無料で置いてある商品だったり、健のケンカで上級生が吐いた「これから地獄をみる」という言葉です。

表向きには学園生活やクラスでの友達といったことが物語を進行させていますが、裏でこの伏線が物語を引っ張っていますね。

あと、桔梗とのコンタクトで「ちょっといいかな?」という言葉でCMになっているのは、地味に「フック」になっています。

転:桔梗の友だち作戦

小さな起承転結は、

  • 起:「桔梗のお願い」
  • 承:「授業を管理しない先生」
  • 転:「友だち作戦、失敗」
  • 結:「やりたい放題」

ここでも、世界観のコアとなる「ポイント」の話題が盛り込まれています。はっきりと意識できるくらいに。

同時に生徒が何しても放置する先生という「普通ではありえない状態」が続いているという伏線も加わって、結へと徐々に盛り上げていっている感じですね。

表向きの流れは、鈴音を友達にしようとする桔梗の友だち作戦がお話を引っ張っています。

そんな友だち作戦ですが、鈴音のキャラクター性によって撃沈させられてしまいます。鈴音と桔梗のスタンスの違いが今後の方向性に関係はしていきそうな雰囲気はしますが、どうなんでしょうか。

転では、他の作品とは違い、あまり盛り上がらない感じです。不穏な空気と言ってもいいですが。

桔梗との帰り道では、仲良くなった子の話とポイントの話、鈴音との関係について話すくらいで終わってしまいます。が、それぞれが何かしらの意味を持っていそうですね。まだ伏線を撒くという段階なんでしょうか。

結では、クラスメイト達が授業をサボり、お金を使いまくるということが描写されます。

結:「ポイントがない?」

小さな起承転結は、

  • 起:「ポイントが振り込まれてない」
  • 承:「先生に質問」
  • 転:「ポイントの仕組みについて」
  • 結:「ポイント:0」

起では、雨という不穏な感じを演出しながらも、ポイントがないことを話す生徒たち。

そこへ先生が来て、生徒たちがポイントがないことに対して、質問をぶつけます。

そして、今まで生徒のことを注意してこなかった先生が生徒たちをバカにし、ポイントの説明をする。ここで、物語にぶちまけられた伏線(ポイントのことや授業でやりたい放題したこと)が一気に回収され、カタルシスを生んでいます。

特に、やりたい放題したことの罪が叩かれることによる因果応報がカタルシスにかなり貢献していますね。今までのサボりなどが鈴音たちの言動からも悪という風に捉えれていたのも、因果応報感を形成するための伏線?になっています。

結で、清隆たちがクラスの地獄的な境遇を自覚するというところで第一話が終わります。これも「フック」になっていますね。

終わりに

いかがだったでしょうか。

ポイントは「世界観」です。

世界観が命のこの作品は、高2病的な要素も相まって、他の作品とは少し毛色の違った感じを楽しむことができる作品だと思います。

また、今後の物語の流れ次第で、化ける可能性も秘めているため期待が大きく膨らむ作品です!

個人的には「ポイント」で何かしてほしいところです。世界観が命なので、そこをうまく利用してほしいと思います。

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アンジェロ:https://twitter.com/VhPww

では、また次回!

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